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「災害時におけるペットの救護対策について」の勉強会に参加してきました。

カテゴリー │同行避難

昨日は、私もお手伝いさせていただいている「どうぶつ共生防災ネットワーク」の勉強会に行ってきました。

講師は、NPO法人アナイス代表の平井潤子先生でした。
遠いところから、私たちのためにご足労いただき感謝です。

テーマは、「災害時におけるペットの救護対策について」です。

以前はあまり注目されていなかったペットの災害時の対策についてですが、大きな災害が起こるたびに、様々な問題点が起こって、解決のための対策が考えられるようになってきました。
近年の、ペットも家族の一員って考え方への変化もあると思います。

環境省では、ペットの同行避難を推奨しています。
ペット一緒に避難できることが広まってきたのはいいのですが、同時に、同行避難と、同伴避難を勘違いする方も増えてきてしまっているのが困りものです。
避難所まで一緒に連れて避難する=同行避難と、
避難所でも同居できる=同伴避難は、
全くの別物です。

熊本地震の際に、ペットと同じスペースで避難している映像がよく流れていたので、勘違いした方も多いのだと思います。
災害時に一緒に逃げることは当然していただきたいのですが、一緒に過ごせるわけではないって事を、改めて認識して欲しいと思います。

平井先生より、アドバイスいただきましたので、追加&訂正いたします。

「同行避難」は、危険な場所から安全な場所にペットを一緒に連れて避難する避難行動を示す言葉で、
「同伴避難」は、避難所でペットが飼養されている状態を示す言葉。

どちらも、避難所の建物内で人と同居する「室内同居避難」を意味する言葉ではありません。

※「同行避難」は環境省で定義された言葉
 「同伴避難」は内閣府で用いた言葉

参考 「人とペットの災害対策ガイドライン(本文のみ)」5頁
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html


今回の勉強会、とっても勉強になりました。
以前勉強したことが、すでにちょっと古い知識になっていたり、災害時のペットの防災に関しての考え方は日々進化しています。
きちんと、常に最新情報にアップデートしていかないといけないなって感じました。

目から鱗が落ちる思いがした先生の言葉は、
同行避難などのペットの救護対策は、ペットと飼い主のためだけではなく、飼っていない人も含めた社会活動だと言う事です。

確かに、私たち飼い主が、災害時にペットを離してしまったら、街に野良犬や野良猫が溢れることになってしまいます。
衛生面でも良くないですし、群れ化ししてしまうとペットも危険です。
そうした事態を起こさないためにも、適切なペット防災の対策が必要なのだそうです。

私は、今まで、ペットを飼っていない人に、いくら同行避難を訴えても、解ってもらえないだろうと思っていたので、この発想には驚きました。
動物嫌いな人にも、この理由は納得していただけると思います。
とても勇気づけられる言葉でした。

同行避難と言っても、いろいろなパターンがあります。

最初に、避難所にペットを連れて行って、人も動物も受付を済ませます。
この受付をしていないと、支援物資もらえないなんて事がありますし、救護本部としても数の把握をするために絶対に必要です。

その後、自分は避難所へ、ペットは避難所のペット飼育スペースで別々に避難します。

もしくは、自宅が大丈夫なのであれば、自分もペットも自宅に戻り、避難生活を送ります。

自宅が被災してしまって、人が住むのが難しい場合でも、ペットが安全に過ごすことが出来るのであれば、自分は避難所で暮らし、ペットの世話に自宅に通うこともできます。

自宅が被災して住めなくても、庭や空きスペースにテントを貼って避難生活することも出来ますし、車の中でってことも可能です。

私個人としては、非常時に知らない人や知らない犬猫がたくさん居る状況に避難させるよりは、なるべく自宅や車などで避難生活を送らせてあげたいと思います。
ペットのストレスを考えるとねぇ・・・

他にも、被災していない知人の家に預かってもらうとか、動物病院が無事だったら、そこに預かってもらうなどの手もあります。

災害時に慌てないためにも、いろいろなパターンをシュミレーションしておくことが大事かな?と思います。
避難所でペットはダメって言われてしまっても、他のパターンを用意しておけば慌てずに、絶望せずに済みます。

環境省から、ガイドラインが出ています。
ぜひ、一度ご覧になっていただければと思います。
「災害時におけるペットの救護対策について」の勉強会に参加してきました。

平井先生も、このガイドライン作成に携わっていらっしゃいます。

後半は、HUG(避難所運営ゲーム)をしました。
今回は、ペットの同行避難に特化した内容になっていました。

このゲームをやって、後から先生の講評を聞いて思ったことがいくつかあります。

避難所では、あくまで自助と共助の精神が大切だってことです。
運営本部からの指示や、支援物資を待つだけでなく、自分たちでできる事は、自分たちでやる。
物資が届かないのであれば、自分たちで探しに行ってでも確保する。
避難してきた人も、手が空いている人がいたら手伝ってもらう。
運営本部の人たちも同じ被災者であるのだから、こうしてお互いに助け合うことは、本当に大切だと思いました。

って、もちろん、運営本部の方針が優先です。
勝手な判断は、混乱のもとですから、慎みましょう!

やっぱり、災害時には備えあれば患いなし。
この一言に尽きると思います。

物資もそうですが、心の準備もしっかりしておくことが、減災に繋がりますね。

私も、改めて物資の見直しをしたいと思います。

貴重な勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。




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